
天気がよかったので、屋根に上って写真を撮ってきました。
瓦と聞くと黒色でJ形(下参照)を思い浮かべますが、
今では下のように瓦もいろいろな形・色があります。

今回は形について。
瓦は、その形状の違いでもさまざまに呼ばれます。
「本葺き」は、瓦の伝統的な形で受けとなる平瓦と、上にかぶせる丸瓦がセットとなっており、現代でも寺社建築などに用いられています。
「J形」は本葺きの平瓦と丸瓦を1枚の瓦に結合したデザインで、引掛桟瓦葺きで施工されます。
「F形」は明治に輸入されたフレンチ瓦がそのルーツといわれ、平らな板状デザインが特色です。そのため、F形のFは、現代ではフレンチというよりフラットの意味で用いられています。
「S形」はF形と同じように明治以降に輸入された「スパニッシュ」から発展した形です。
「スパニッシュ」は上丸瓦と下丸瓦の2ピースなのに対し、「S形」は2つを一体成型したデザインとなっています。
この家にはF形が使われています。